4歳の息子がある日「スカートはきたい」
イーヴィー・マクドナルド
『ハフポスト』に4歳の息子がある日「スカートはきたい」と言うので
買ってはかせた母親の話が載っています。
4歳半の息子が「スカートはきたい。買って」と言い出した。
初めて言われたときは正直、うーーーんとなった。
以前からピンクやパステルカラーが「好き」と言っていて、
ピンク地にリボンやキャンディーの柄が散らばったような、
自転車ヘルメットや傘を選んだりしていた。
彼の求めをのらりくらりとかわしていたけれど、でもあまりにしつこく頼まれて、
近所の子ども服屋でやっすいのを、ヤケ気味な気持ちで買った。
白いレースがふわっとなった、チュチュっぽい、
いまどきの女の子が着るかわいらしさ満点のやつ。息子が選んだ。
もう少し抑えめでいいのに、こんなかわいいのを選びやがって。
買いながらクサクサした気持ちになる自分の怒りのポイントがずれていて、
ヘンテコだった。
着せて電車に乗り、フランスのインターナショナルスクールの文化祭に出かけた。
色白で女の子にも間違えられることもある息子でも、スカートをはくと、
見慣れないからヘンテコに見えた。
だけどすれ違う人たちはだれも不思議そうには見なかった。
本人に聞くと、園でもスカートをはきたいと言っていて、断られることが多いけど、
でも1度だけ着せてくれた先生がいたそうだ。
https://www.huffingtonpost.jp/masako-kinkozan/skirt_a_23298325/
女の子になりたい人でもピンクやパステルカラーが「好き」とは
限りません。
私は女の子になりたいけど、好きな色はブルーです。
でも、母親にスカート買ってもらって、よかったね。
1度だけスカートを着せてくれた先生がいたとか、
周囲に理解してくれる大人がいて、恵まれてますよ。
ゆかりも白いレースがふわっとなった、チュチュっぽい、
かわいらしさ満点のスカートはきたかった。
その白いのをどこかにしまいこんで、しばらくスカートのことは忘れていた。
そうしたらまた最近、「買って」と言われた。
今度も少しだけうーーんとなったが、前回ほどではなく、
ユニクロで冬物の服と一緒に買いにいった。
息子は自分で売り場を探し、小豆色の、クルッと回ると、
フワッと広がるプリーツが入ったタイプを選んだ。
スカートなら何でもいい訳ではなく、そういう、フワッとクルッとなるのが好きみたいだ。
うれしそうに「みてー」と、何度もくるくると回り、ステップを踏む息子。
でも前回と違うのは、最初はスカートをコソッとはきたがったことだ。
前回は堂々と欲しいと言っていた。
自分は男の子なのにスカートという、女の子がはくものをほしがっている、と。
でも欲しさが募る、このギャップというか、葛藤というか。
先週末、この小豆色のスカートにスパッツをはかせて動物園に出かけた。
くるくる回りながら歩く息子とハラハラドキドキするわたし。
途中で地元の神社でお餅つきしていたので寄った。そこで園のお友達の家族に会った。
でもだれも不思議そうな顔をしていなかった。
なんだろね、スカートはいて、とは思ったかもしれないが、
そんなことを指摘してくる人もいなかった。
その日、スカートはいた息子と動物園を回るうち、わたしもどうでもよくなった。
私もクルッと回ると、フワッと広がるスカートが好きです。
男の子だったらスカートはくことに戸惑いがあるのが普通でしょう。
スカートを恥ずかしそうに着た男の子ってかわいい。
ゆかりも水色のフリフリのスカートをはいてくるくると回りたかった。
4歳半の息子がスカートをねだったのは半年前で、その時から1年くらいたったので、
6歳になっているはずですが、今でもスカートはいて外出しているでしょうか。
来年の小学校に入学してから、スカートで通学できればいいですね。
ゆかりなら、入学式にはドレス姿で行ってみたい。