オートガイネフィリアと性同一性障害
アピッダラー・ジェンセック
ゆかりは、体が男であることに違和感はないので、
性同一性障害ではなく、自分自身を女性であると
考えたり想像したりすることで性的に興奮する
オートガイネフィリアではないかと思っております。
岡山大病院ジェンダークリニックの中塚幹也教授は、
1999年から2010年に性同一性障害でクリニックを受診した1167人を
調査した所、自分の性に違和感を覚え始めた時期は中学校卒業まで
が90%になりました。
中塚教授の調査に見られるように、性同一性障害は、
4歳や5歳の幼稚園や小学校にかけての
比較的早い時期に自覚することが多いのに、
オートガイネフィリア(自己女性化愛好症)は、
思春期になってから出現することが多いという話です。
ですが、ゆかりが女の子になりたいと思ったのは
思春期になる前の小学校の時からでした。
ゆかりのように、小学校の頃から男の体であることがいやと
いうわけではないが、できれば女性になってスカートをはきたい
と望んでいる人も他にもいるのではないでしょうか。